第635冊目 人の心をひらく技術 仕事と人生が変わる「聞き方」「話し方」 小松成美/著
- 作者: 小松成美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
第1章 「人とつながる」現場から(自分のすべてを投げ出して聞いた100時間―アストリット・Kとの邂逅
人間に向き合って胸の底にある言葉を導く―中田英寿との仕事
リスクを冒した第一の質問―イチローとの対決 ほか)
第2章 人の心をひらく(ステップ 人の心をひらくマナー
ステップ 会話を深めるスキル
ステップ コミュニケーション力を上げる)
第3章 「人間を聞く」ということ(誰にでも必ず話したいことがある―一期一会という大切な機会に
野心からの解放―和の伝統を受け継ぐ職人との交流
「聞く」技術のさらに上へ―トップアスリートとの現場 ほか)
効果の高い「鏡」トレーニング
何か真剣に伝えたいことがある、どうしても聞きたいことがある――。そんな場合、私はあるトレーニングをします。それは、その思いや質問を紙に書いて読む練習をするのです。しかも必ず鏡の前で行います。鏡の前で練習するとますます力が培われます。私はインタビューの前には、今でもこの鏡練習を行ってから出かけます。
そうすると、鏡の前でしゃべる人(自分)が見えます。その自分を注意深く見つめるのです。自分はこんな顔をしているんだ、こういうふうに口が動いているんだ、笑うと相手にはこう見えるんだ、と、じつにいろいろなことが発見できます。鏡の中の自分は、話し相手にとっての自分ですから、気になることは注意して直していきましょう。
前述したように、会話では表情も大切ですから、笑顔の練習もします。緊張すれば顔の筋肉は硬直しますから、笑顔は精神的なコンディションと豊かな表情を意識する上で不可欠です。
鏡の前で話したり、笑ったり、ふと自分のやっていることを考えると恥ずかしくならないわけでもありませんが、誰も見ていないのですし、このようなささやかな練習で会話力が磨かれるのですから、躊躇なく行ってください。
鏡トレーニングが決してあざといものではありません。思いを端的に伝えるにはどうしたらいいかを真剣に考えて行うものです。「こういうことを伝えたい、的確にわかるように伝えたい」という思いを胸に練習してください。アナウンサーのように正しい発声で話すことが目的ではありません。自分の言いたいことを自分の言葉で明瞭に伝える、意味がわかるように伝える、そのための行為です。
鏡トレーニングを繰り返していくと、他にも気づくことがあります。声は顎を少し上げたほうが通るなとか、胸を張ったほうが話しやすいとか、人から自分がどう見えているかにも意識が届きます。さらに、話し方や笑い声のトーンまで工夫できるのです。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
今日の声に出したいコトバ
鏡を見て、微笑みを浮かべる練習をしてみてください。その次に、その微笑みを人前に出たら無理やりにでも、自分の顔に浮かべてみるのです。――無能唱元
感想
私も全身が映る鏡を使って笑顔の練習や発声練習をしていますが、毎日行っていると恥ずかしさは感じなくなってしまいますね。
また全身が映るので猫背になっているとか首が前に出ているなど、顔だけしか映らない鏡では気づかないこともあります。
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