第740冊目 こう考えれば、うまくいく。 心もリッチになる働き方 日垣隆/著
- 作者: 日垣 隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
1 心もリッチになる働き方(週休三日で成果を四倍上げる―と考える
売り買いは極上のエンタメだ―と考える
「国民のため」「客のため」は偽善だ―と考える)
2 心もリッチになる情報力(情報はまだ全然足りていない―と省察する
自腹を切らずして「目利き」たりえず―と考える
正解でなく最適解で―人を評価する)
3 心もリッチになる予測力(人生はギャンブルだ―と正しく認識する
占いは暗示による勇気づけ―程度に楽しむ
「書いて稼ぐ」をビジネスの基本だ―と考えてみる)
他人の智恵と時間には限界がある
よく知られているように、たくさん良質のアウトプットをする人は、必ずそれに比例した量のインプットをしている。
文筆業界や経営者業界に限っても、本代(書物は先達の知と体験と発想の宝庫である)をテチっているにもかかわらず、多くのアウトプットを続けている人は見あたらない。図書館を上手に使う経営者や物書きもいないことはないけれど、そういう人たちのアウトプットは残念ながらとれも少ない。
なぜだろう。
たとえ天才的でも、個人の智恵には限界があるからではない。
時間にも限りがある。手元に「たくさんの頭脳の集積」がある人のほうが断然有利に決まっている。
ビジネスマンや主婦や自営業者も、おそらく例外ではない。
時間術や仕事術で知られる経営者の本田直之さんも、こう書いておられる。
《わたしを含めた九九%の人間は、誰が成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが、成功への近道だと思います。試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果を出すために時間や労力を使うことができるようになるからです。ウォルマートの創業者のサム・ウォルトンでさえ「わたしのしてきたことは、ほとんどが誰かのまねだ」と言っているのです。
日本人が本や雑誌にかけるお金は、一ヶ月に五000円未満という人が九割にのぼります。
みんなが本を読まないということは、逆に本を読むだけでその他大勢から突出できるということでもあります。大きなチャンスではありませんか。》
本当にそうだと思う。
ところで、氏の本代はいかほどか。
《わたしは今、一ヶ月で七〜八万円ほど、本代に使っています。一年間でちょうど一〇〇万円くらいになります。こう言うと、みんなびっくりしますが、わたしは惜しいと思います。むしろ「たっと一〇〇万円かと思います。》
勝間和代さんは、もう少し自腹額が多いようだ。
《一ヶ月に五〇〜一〇〇冊の本を買って読んでいる(書籍代は一〇〜一五万円くらいになる)。だが、読んでよかったとか、新しい知見が得られたと思える本は、一〇冊に一冊あるかないかである。
とにかく大事なのは、「大量の良書の触れること」である。》
自分で選ぶ必要はない。選ぶ手助けをしてくれる人や先達をたくさんもてばいい。
あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪
今日の声に出したい言葉
「私は教え子の大学生に、ニュースキャスターを手本にするようにとよくアドバイスする。ニュースキャスターは、正当な理由で、宝飾品を最小限にとどめている」――ジョー・ナヴァロ
編集後記
私は図書館を利用しています。
主にビジネス書を借りて読んでいますが、図書館で借りた本はどうしても自腹を切っていないので、自らの血肉になっていない気がします。
本田直之さんや勝間和代さんのように月一〇万円も使かえませんので。図書館で借りた本で良かったもの、大型書店で立ち読みをして「これは」と思ったものに限定して購入していきます。
お値段を気にせず本を買えるようになりたいものです。
- 作者: 日垣 隆
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