第42冊目 人を動かす 新装版 (単行本)デール カーネギー (著), Dale Carnegie (著), 山口 博 (著)


人間は、他人のことには関心を持たない。ひたすら自分のことに関心を持っているのだ― 朝も、昼も、晩も。

「他人のことに関心を持たない人は,苦難の人生を歩まねばならず,他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちのあいだから生まれる」

動作を言葉よりも雄弁である。微笑みはこう語る。「私はあなたが好きです。あなたのおかげで私はとても楽しい。あなたのお目にかかってうれしい」

「笑顔を見せる人は、見せない人よりも、経営、販売、教育などのどの面で効果を上げるように思う」

「快活さを失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ……」

「良い習慣は、わずかな犠牲を積み重ねることによってつくられる」

「常に相手に重要をもたせること」

「人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」

「議論に負けても、その人の意見は変わらない」

「議論をしたり反論したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それむなしい勝利だ―相手の好意は絶対にかち得られないのだから」

こちらに五分の理しかない場合には、どんなに重要なことでも、相手にゆずるべきだ。100%こちらが正しいと思われる場合でも、小さいことならゆずったほうがいい。細道に犬に出会ったら、権利を種注してかみつかれるよりも、犬に道をゆずったほうか賢明だ。たとえ犬を殺したとしても、かまれた傷はなおらない。

「教えないふりをして相手を教え、相手が知らないことは、忘れているのだといってやる」

「できれば、人よりかしこくなりなさい。しかし、それを、人に知らせてはいけない」

「私の言っていることは1つだけだ―自分が何も知っていないということ」

「おそらくわたしのまちがいでしょう。わたしはよくちがいます。ひとつ事実をよく考えてみましょう。」という文句には、不思議なほどの効き目がある。

「私は人と面接をする場合には、あらかじめ、こちらいうべきことを十分に考え、それに対して相手が何と答えるか、はっきりと見当がつくまでは、相手の家の前を2時間てても3時間でも行ったり来たりして、なかへはいらない」

他人にものを頼もうとするときには、まず目を閉じて、相手の立場から物事をよく考えてみようではないか。「どうすれば、相手はそれをやりたくなるだろうか」と考えてみるのだ。この方法は面倒に違いない。だが、これによって味方が増え、よりよい結果がたやすくえられる。

われわれは、ほめられたあとでは、苦言もたいして苦く感じないものだ」

この失敗は〝しかし〟ということばを、〝そして〟に変えると、すぐに成功に転じる

遠回しに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する神経質な人たちには、おどろくほど効果がある。

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版


私はものを頼むとき「どうすれば、相手はそれをやりたくなるだろうか」と考えてみる