第3830冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

-相談は目的を明確にし、リーダーは共感的に聞く

 

 

スタッフには、仕事のやり方がわからないときや選択や判断に迷ったとき、情報が欲しいときなどに適切な相手に相談するようにさせます。

 

 

リーダーは、相談内容を共感的に聞き、アドバイスを与えます。ただし、互いに忙しいので、スタッフには要点を整理し、何を相談したいのかを明確にしてもらいましょう。話のポイントがわからないときは、リーダーが話を確認しながらまとめていくことも必要です。

 

 

なお、上手な相談の仕方は、自分が相談するときにも当てはまります。

 

 

①相談内容を整理し、箇条書きのメモをつくらせる

人に相談するときには、相談したい事柄を整理してメモにしておくと短時間で要点が伝わります。経緯がわかる方がいいと思ってだらだらと話すスタッフがいたら、「まず落ち着いて、相談したいことのポイントをまとめてください」と助言します。メモを作成することでスタッフ自身が相談したいことの本質に気づくこともあります。

 

 

②誰に相談するか、あからじめ決めさせておく

相談相手がリーダーでなくてもよい場合もあります。先輩に相談して解決できることもあるので、誰に相談するかをまず考えるようにスタッフを指導しましょう。

 

 

リーダー自身が誰かに相談する場合も、上司あるいはリーダー仲間など適切な相手を考えましょう。何かに憤慨していきなり施設長のところに駆け込むというのはリーダーとして慎むべき行動ですし、上司の頭越しの相談は人間関係を悪化させる原因となります。

 

 

③相談する目的を明確にさせる

相談して意見・助言をもらうのか、情報をもらうのか、判断を仰ぐのか、その目的を相談者自身が明確にしておく必要があります。スタッフから相談を受けるときもリーダーは話の中でそれを確認する必要があります。

 

 

④相談した結果を報告させる

相談した結果がどうなったのかも、リーダーは把握しておく必要があるので、スタッフには必ず結果を報告するように指導します。また、時間がかかりそうなことであれば、途中で経過を確認したり、定期的に相談を受ける機会を設けるようにします。