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第3831冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-適切な指示・命令がチームを動かす
指示・命令とは「やりたくならなければやらなくてもよい」ものではなく、「必ずやらなければならない」仕事です。そのため、指示・命令は「強制的にやらせるもの」と思われがちですが、地位や立場などの権力で一方的に動かすのはよくありませんん。スタッフとコミュニケーションを図り、理解させスタッフを動機づけることで、その仕事に取り組むように仕向けるのが、本来のやり方です。
指示・命令には文書によるものと口頭によるものがあり、その両方で行う場合もあります。口頭による指示・命令は細かな業務を伝えるのに適しています。そのときスタッフの表情を見て理解しているか、やる気があるのかを確認していきます。
指示・命令の伝え方にはいろいろなタイプがあります。その目的によってあるいはスタッフの習熟度、理解度に応じて、リーダーはより適切な方法を選ぶ必要があります。
直接型
直接、指示・命令をすることで、細かい点まですべてリーダーが決めるので、指示・命令した内容について責任を負う。非常時や新人教育向き
依頼型
相手が年長のスタッフだったり、相手にある程度任せた方がよい場合は、依頼型で指示・命令するよい。一般的な指示・命令
示唆型
スタッフに自主的に動いてもらうときの指示の方法・意欲的なスタッフにはやや重い責任を与え、成果を上げさせて成長を促す
募集型
スタッフの積極性が求められる。その仕事のスタッフにとってややリスクがあるような場合にも適している。スタッフ自身が責任をもってその仕事を行うが、最終的にはリーダーが責任を負う。