第3770冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

⑥振り返った結果、反省の弁を表明した場合は、非を認めたことに関して感謝とねぎらいの言葉をかける。

 

 

⑦そのうえで、同じような失敗(不適切な対応)を繰り返さないようにするために、今後どうするのか、本人の見解を確認する。

 

 

⑧本人が実効性の高い再発防止策を示した場合は、ねぎらったうえで、防止策に沿った行動をするようアドバイスする。不十分なところがある場合は、どうすれば、不適切な行為を払拭することにつながるか、リーダーとしての見解を伝える。

 

 

 

-定期的に現場に顔を出す

 

 

もしあなたが管理監督者であり、直接支援・介護に携わる職員とは離れるところで仕事をする立場であれば、可能な限り、現場を訪ねる時間を作るよう努力する。事務所によっては、ほかの部門が同じ建物にない場合もある。その場合も、可能な限り訪ねる努力を怠らないようにして、情報共有、意思疎通に努めなければならない。

 

 

定期的に訪ね、自分の目でその空間に入ることによって、何が起こっているか、つかみやすくなる。ただし、問題はどれくらい頻繁に顔を出すか、ではない。漫然と回数を増やすだけでは、現場のリアリティーは把握できない。大切なのは、顔を出すときにはいつも謙虚に「現場に学ぶ」という姿勢をもって訪ねることが。現場を支える。利用者を支える。そして、職員を全力で支える。その姿勢が伝えるような訪ね方をすることが重要である。