第3696冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-悪いところ探しにならないようにする

 

 

現場を訪ねるのは、問題点だけを探しに行くのではない。うまくいっているところと、修正が必要なところを見極めるために行くのだ。うかくいっていないところについては、その原因を精査し、うまくいくようアドバイスするために現場を訪ねるのである。これが管理監督者のポジションにある職員が現場に足を運ぶ大きな目的の一つだ。

 

 

さらにもう一点、決して見逃してはいけない重要な目的である。それは、働く人の安心感をもたらすためだ。自分たちは上司から守られている。上司から認められている。それを実感してもらえるようにすることも、現場に顔だを出す大きな目的である。もちろん、現場を訪ね、改善すべき点、見直すべき点がある場合は、それを見逃さずに把握する責任があるのはいうまでもない。が、それが目的であるかのような態度をとると、現場の職員はすぐに気づく。不快感、抵抗感を示すようになる。現場で何が起こっているか、どんなサポートを必要としているか、把握することが困難になる。