第3683冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-チームワーク力

 

 

チームワーク力とは、所属メンバーが共通の目標達成に向け一致団結して行動が起こせるよう導いていく力を指す。この力を発揮するために、リーダーが行わなければならないのは次の二点だ。

 

 

第一は、目標の明確化。どのような目標を達成するために働いているのか、具体的目標を示す。上級管理職であれば、中長期的目標を強く意識し、その達成に向けて各部署が何をしていく必要があるか、意識づけが必要だ。中間管理職は中長期目標に目配りをしながら、短期目標や当面の課題を明示し、達成に向けたサポートを行っていくことが必要になる。チームリーダーや主任の場合は、プレーヤーという形で、一致団結して短期目標、当面の課題達成に向けて行動を起こすことになる。

 

 

第二は、達成に向けたサポート。目標達成を妨げる何らかの要素がある場合には、原因を特定したうえで、適宜、必要なサポート策を講じていく。職員間の対立が原因の場合は、相互理解に向けた話し合いの場をコーディネートし、解決を図っていく。