第3682冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-セフル・マネジメント力

 

 

セフル・マネジメント力とは、自己管理に関する総合力を指す。この力には、目標を設定し達成していく力、時間を有効に使う力などが含まれるが、リーダー職員にとって最も重要になるのは、自己の感情を常によい状態に維持していく力だ。どんな状況にあろうとも、自己の感情をうまくコントロールしながら、最高のパフォーマンスが示せるようになることが求められる。

 

 

リーダーの立場になれば、業務改善、人材育成、リスク・マネジメント、組織全般のマネジメントなど、多くの責任を担い、果たしていくことが要求される。それまでのキャリアステージでは経験したことがない、プレッシャーとストレスにさらされる立場になる。たとえばどのような逆境にさらされようとも、リーダーは使命達成、業務遂行という責任から逃れることはできない。

 

 

こうした状況のなかで、冷静沈着に責任を果たしていくには、プレッシャーやストレスとうまく付き合うためのスキルや手法の習得が必要になる。いまや、リラクゼーションやストレス・マネジメントの手法は、星の数ほど紹介されている。多くの選択肢のなかで、自分にとって、心の落ち着きにつながると思うものを選択すればよい。ジョギング、スイミング、筋トレ、ヨガ、瞑想、マインドフルネス、その他趣味的活動などのなかで、自分に一番しっくりいくものを選べばよい。