第3689冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

 

 

-相手が心地よいと感じるあいさつ、言動、所作が示せる人

 

 

職場に明るさと元気をもたらし、ともに働く人が気持ちよく業務がこなせる職場風土を作り出すようなあいさつをするかによって、明るい一日の幕開けになる場合もあれば、気が重い一日の始まりになる場合もある。

 

 

人がどのような所作であいさつをするか。この点に影響を及ぼす影響はたくさんがあるが、最も大きな要因となるのは生活習慣だ。人は、人生のなかで、さまざなま集団、組織に所属する。家族に始まり、保育園・幼稚園、小学校、中学校、そして、義務教育後の学校教育機関などへの所属を経験する。現在の仕事に就く前に、他の業界で正社員あるいは非常勤職員として働いた経験、町内会をはじめとした地域組織への参加、職場以外の団体やサークルなどに所属した経験があるかもしれない。

 

 

これらの経験が「どんな態度や姿勢であいさつをするか」に影響を及ぼす要素となっている。

 

注目すべきは、長い年月をかけて、生活習慣の一つとして身につけたあいさつの際の姿勢や態度が、現在の職場のなかで、望ましいものになっているとは限らないという点だ。福祉の職場を訪ねると、あいさつという基本動作が十分にできていない職員に出会うケースが少なくない。

 

 

もしリーダー職員として働く職場がこの状況にあるとするならば、即座に行動を開始しなければならない。万が一、初任者研修に、あいさつについて明確に盛り込まれていない場合は、可及的速やかにプログラムのなかに組み入れるようにしよう。