第3675冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

 

 

-記録が変わると業務実践が変わる

 

 

管理監督者であるリーダー職員に、現場の実態が伝わらない大きな原因は、記録の書き方の不十分さにある。記録は、現場と管理監督部門との情報共有手段であるはずなのに、書き方が不十分なために、記録の読み手に伝わらずに終わるという例は少なくない。

 

この状況を打破するには、記録の書き方の見直しが必要だ。何をどう変えるのか。ポイントは、記録者の主観中心型の記録から、客観的事実中心型の記録への変更である。

 

 

本来、社会福祉現場における記録の基本は、客観的な事実の記載である。「何があったか」を記録の中心に据え、必要に応じて、記録者の考えやコメントなどといった主観的記述を加えていく。

 

 

事実を書いた後に、この事実に関して、「私はこう考えた」「今後、こういったことが必要だと思われる」など、考察あるいはコメントを記していく。