第3664冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

 

 

-「みんなからこう言われたからこうした」という姿勢を示す

 

 

これは、何が正しいのか、どうすることが適切なのか、考えながら仕事を行うことができない人が示す典型的な姿勢だ。他の人が言うことを鵜呑みにし、ただ周りに染まるだけで、自分で考えて行動を起こす業務姿勢が身についていない。正しくないことでも、他者から言われれば、「このやり方でいいんだ」と思い込んでしまう。

 

 

このタイプの人は、ごく少数の職員から指示されたことを、「みんなからこう指示された」と勘違いすることも多い。本人は「みんなからこう言われたから、こうした」と思っていることが、実は、ごく一部の職員から言われたことで、みんなではなかった例が数多くある。

 

 

「みんながこうしているから、こうするようになった」と本人が主張するケースも、実は、不適切なお手本を見せたのはごく一部の職員であった、というケースが多い。

 

 

本人はみんなが示す行動を真似したり、指示に従ったつもりになっているが、実は違う。ごく一部の心ない職員の指示を、みんなが共有する考えだと思い込み、間違った働き方をする。それが、エスカレートして、権利侵害に発展するケースもある。