第3557冊目 入社1年目の教科書 岩瀬大輔(著)

 

 

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 

 

大事な局面を迎えている。いまは行かなければならない。勝負どころを的確に判断できない若者が増えていると感じています。

 

 

「すごく良いチャンスだから来いよ」

 

 

そう水を向けても、こんな答えが返ってくるとがっかりしてしまいます。

 

 

「その日はちょっと都合が悪いので、行けません」

 

 

あからじめ決まっていた予定があるのですから、こういう返事も許されるのかもしれませんn。しかし、すべての予定をキャンセルしてでも行くべき場面があることを心に留めておいてください。勝負しなければならないときを知り、そのときは徹底してやってください。

 

 

「眠気も限界にきているので、今日は帰ります」

 

 

これでは失格です。やると決めたら、最後までやりきるのです。

 

 

もちろん、勝負どころを的確に捉える嗅覚が、初めから備わっているわけではありません。身につけるには、経験豊富な上司の発した「良いチャンスだから」という言葉の重みをしっかりと受け止める必要があります。何気ない一言を受け流してしまっては、大事な局面を認識することはできません。

 

 

チャンスをつかめる人というのは、必ずしも人より運がいいというわけではありません。チャンスが目の前に来たときに、それい気がつき、思いっきり跳ぶことができる人なのです。