第3543冊目 できる人の仕事の基本ワザ大全―――時間管理から人間関係、発想術まで、今日からすぐ使える!

 

 

 

 

 

-バックの中身もバッサリ捨てる

 

 

日本人のライフスタイルとして、マンション暮らしが定着しています。マンションなら一軒家よりも戸締まりが簡単、隣近所などの周囲にそれほど気をつかわずすみます。

 

 

しかし、「マンションでは荷物が入りきらない」と躊躇するが遺骸と多いそうです。それに対して、ある暮らしの評論家が「狭いから荷物が入りきらない、というのは間違いです。荷物というものは、いくら収納スペースがあったとしても、入りきらないものなのです」とコメントしていました。

 

 

なんだか禅門答のようですが、これはビジネスパーソンが持ち歩いているバックにも、そのまま当てはまります。

 

 

ビジネスパーソンの中には、大きなバックをパンパンにふくらませて持ち歩いている人がいます。しかし、バックの中身を再確認してみると、案外、必要のないものばかりだったりします。重要ではないものでも、「一応持っていれば安心」と、バックの中に放り込んでしまうのでしょう。

 

 

このようなムダが生まれるのは、人間の心はゆとりがあればあるほど、節制がきかなくなるようにできているからです。

 

 

しかし、不要なものを持ち歩いていると、商談の際に、肝心な必要書類が見つからず、お客様の前で「ちょっと待ってください」と、バックを広げて探し物をするはめに……。かなりみっともない行動で、仕事の能力を疑われかねません。

 

 

そんな事態を防ぐには、まず、それまで使っていたバックよりも、小さめのバックを買い換えることから始まります。以前のバックの荷物をすべて机の上に並べて、本当に必要なものだけを新しいバックに入れます。「入りきらない」のなら、どれかを捨てればいいだけです。本当に必要なものだけを持ち歩く習慣がつけば、お客様の前でバックの中を探るようなみっともないこともせずにすみます。