第3457冊目 できる人の仕事の基本ワザ大全―――時間管理から人間関係、発想術まで、今日からすぐ使える! (知的生きかた文庫) 幸運社 (編集)

 

 

 

 

-最初の目標は、現実的に設定する

 

 

仕事の大きな夢や目標に向かって、やりがいを感じながら前進していくことは、それ自体が生きがいといえるでしょう。しかし、目標を設定するときに、ゴールがあまりに遠いと挫折してしまう危険があります。これは社会人の勉強にも当てはまります。

 

 

たとえば、ジョギングどころか散歩もしない人が、いきなりフルマラソンを走ろうとするのは、どう考えても暴挙でしかありません。

 

 

目標は大きく掲げたとしても、そこに至るまでの小さな目標を複数設定し、ひとつずつクリアしていくのをお薦めします。フルマラソンに挑戦するとしたら、まずはウォーキングから始めて、ジョギングで走ることに慣れたところで、3キロ、5キロ、7キロと少しずつ距離を伸ばしていきます。最初は10キロマラソン、その次はハーフマラソンと段階を経て、フルマラソンに出場するのが賢明な方法でしょう。

 

 

小さな目標を確実にクリアしていくと、成功体験が積み重なります。

 

 

これは、心理学的には達成感を得て自信をつけることになり、脳科学的に脳内がドーパミンなどの快楽物質で満たされるようにもなります。

 

 

逆に、現実とかけはなれた目標を設定してしまうと、いまの自分が目標に対してどこまで到達できているのかが実感できません。それではゴールが見えず、いま自分が何キロ地点にいるからがわからずにマラソンを走っているようなものです。

 

 

ビジネスパーソンの中にあh英語習得のためにTOEICに挑戦する人も少なくありませんん。しかし、目標をいきなり900点などと高く設定してしまうと、遠い道のりになってしまいます。

 

 

急がば回れ」ではありませんが、最初はウォーミングアップと考えて中学生がとれるくらいの300点あたりに設定し、学習の進度にそって徐々に高めていくことです。大きな目標にたどりつくためにも、小さな目標を確実にクリアしていくことが大切です。