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第３５２９冊目 　90秒で好かれる技術　ニコラス・ブースマン,中西真雄美

90秒で好かれる技術

-パーソナルスペースを意識する練習をしよう

友人や同僚、あるいはほかの誰かをつかまえて、ぜひやってみてほしい。

ます６メートルほど離れて立って向かい合い、相手にこう言おう。「今、あなたのパブリックスペースにいます。これからゆっくり近づいていきます」

あなたが相手のソーシャル・スペースに入ったら、相手にうなずいてもらうか、「そこ」と言ってもらおう。相手のボディ・ランゲージを観察していれば、相手の反応を予測することができるだろう。

あなたがソーシャル・スペースに入ったことを相手が告げたら、引き続きゆっくりと近づき、次はあなたが相手のパーソナルスペースに入ったら教えてくれと言う。今回も相手の反応から読み取ることができるだろう。

最後に、あなたが、パーソナルスペースに入ったことを相手が告げたら、今度は、プライベート・スペースに入ったら教えてくれと言う。今回も相手の反応から完全に読み取ることができ、あなたがプライベート・スペースに入ったと相手が感じたと同時に、あなたにもそれがわかるだろう。これが終わったら、役割を交換して、相手に近づいてもらう。

ポイントは、目に見えない境界が実際に存在し、それは尊重すべきものであることを、あなたの目と耳と感覚で現実的に知ること。あんたに好意をもってもらいたい場合に、パーソナルスペースやプライベート・スペースに入り込んだり、あるいはそこから抜け出したりするのは、しぐさや態度を同調させたり、それをやめたりするのと同じ効果があるのだ。

他人のスペースは尊重しなければいけない。相手のスペースへの予期せぬ侵入は、親密な関係づくりにとってマイナスだ。それによって相手が驚いた場合はなおさらだ。