第3193冊目その話し方では軽すぎます! 矢野 香 (著)
- 作者: 矢野香
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
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- 瞬きをこらえる場面とは
心理学の世界において「瞬き」は、心理的な要因で変化する生理心理学的指標として一般的です。嘘をついたり、動揺したりしているときは、瞬きが増えます。
私はニュースの冒頭、概要を伝える「リード」と呼ばれる部分で、自分の顔がアップで映っているときは、瞬きをしないように心がけています。時間にしてわずか30秒ほどです。それくらいの短時間でも無意識でいると瞬きをしてしまうのです。反面、意識しておけば瞬きをしないでいることは簡単です。
ぜみ皆さまも、ここぞ、という30秒で瞬きを我慢してみてください。
自己紹介の冒頭、自分の名前を名乗る30秒。
名刺交換をして自分の名前を名乗る30秒。
相手の話を一生懸命に聞いていることを伝えたい30秒。
そのときだけ、瞬きを我慢するのです。
アイコンタクトをとらなければならない、というのは皆さまご存知のとおりでしょう。
しかし、目線は相手に向けていても、瞬きをしている方がなんと多いことか。アイコンタクトを取ろうとしたとき、相手もちゃんと目が合っていますか。
印象形成の実験においても、スピーチをするときに瞬きの回数が増えると、落ち着きのなさ、情緒の不安定さを印象づけるという結果が報告されています。