第3194冊目その話し方では軽すぎます! 矢野 香 (著)



  • 言葉の語尾をきちんを下げる


若い方の軽いしゃべり方の特徴として、助詞の音が上がるクセがあります。


「私は、会社を経営しています」


という言葉なかで、「は」、「を」の部分で音が上がるのです。


「私は〜↑、会社を〜↑経営しています」


という具体です。


ここまでひどいイントネーションでは、ないにしても、エグゼクティブの方にも言葉の語尾が下がりきれていないクセをお持ちの方も見かけます。


「〜して↑、〜して↑」と区切れごとに上がってしまうのです。これは内容を考えながら話しているせいで起こるクセです。


考えながら話すにしても、例えば「〜しました」と一旦話し終えてから、「そして、〜しました」と短文に切って話します。話の「間」は堂々と取ってかまいません。このほうがよほどスマートです。間を怖がらないことです。


日本語では、音の高低も、発言内容が重く感じられるかどうかに影響を与える要素の一つです。文全体のイントネーションは、文のはじめの音が一番高く、しだいに音程が下がってきて、文の終わりでは下がりきるのが正しい日本後の発音です。


「私は、会社を経営しています」であれば、「私」の「わ」の音ば一番高く、「しています」の「す」が一番低くなります。一つの意味のまとまりに対し、高い低いというイントネーションをつけて話すのです。