第3194冊目その話し方では軽すぎます! 矢野 香 (著)
- 作者: 矢野香
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
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よくいらっしゃるのが、「経営しています」の「し」「て」「い」と「ま」「す」が同じ高さになってしまっている方です。
「し」「て」「い」「ま」「す」も段階的に音が下がっていくべきなのに、音が下がり切れていないのです。話の切れ目が明確でないと、発言の内容もはっきりしないものに聞こえてしまいます。
語尾になるにつれて、モショモショと尻つぼみで小さな声になり、何を言っているのか、聞き取りにくい方もいらっしゃいます。
質問する場合、省略形のように語尾が消えてしまう方もいらっしゃいます。
本来、「〜というのはいかがですか」と質問すべきところ、「〜というのは……」となってしまうのです。これでも意味は通じるのですが、非常に頼りない印象です。語尾が聞こえづらいことで自信がないように見えて、印象が軽くなるのです。
ダンディな声優さんのように、低音の響く声だからといって、重い印象になるのではありません。「しています」の「す」が、ご自身の出せる音の中で、一番低音になっているからこそ重みを感じさせるのです。全体の音が低音である必要はありません。語尾の最後がきちんと下がり切れているかどうかが大事です。