第2087冊目 誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方 やっぱり大事!!46のルール 野口敏 (著)
誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方 やっぱり大事!!46のルール
- 作者: 野口敏
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2010/04/20
- メディア: 単行本
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- 「アイコンタクト力」を磨いていこう
初対面では「話しやすい」「感じがいいな」と思える人は、「アイコンタクト」「表情」「声のトーン」「態度・しぐさ」の4つのコミュニケーションを使っています。
どんな出会いも、お互いを見ることからはじまります。そして、目と目が合って笑顔になり、会釈をして明るい声で「こんにちは」と伝えます。この間に、
緊張感や警戒心がとけて、うちとけた雰囲気が生まれます。
「こんにちは」という言葉だけでは、単に「こ・ん・に・ち・は」という音声情報しか伝えていません。これではまだ、どんな気持ちも伝えていないのです。
その上、相手の目も見ずに、無表情、暗く小さな声、あいまいな態度で「こんにちは」などと言ったら、下手をすると「あんたなんかと話したくない」「あなたが嫌い」などという逆のメッセージとして受け取られかねません。
それに対して、4つのコミュニケーションを使うと、「あなたと会えてうれしい」「あたなに親しみをもっています」「あなたと仲良くなりたい」こんな親しみの気持ちを伝えることができるんですね。
なかでも、アイコンタクトを意識的に上達させることをお勧めします。
理由は二つあります。第一に、アイコンタクトは最小のエネルギーで行動をおこさせるからです。目を合わせただけなので笑顔になるよりはるかにやさしいはずです。
第二は、相手の気持ちをつかむ効果がバツグンだから。わずか数秒で「私、あなたにメッセージがあります」と伝えられ、アイコンタクトを受けた側は、「おっ、この人は私になにかメッセージがあるのだな」と感じます。
しかも、最初のアイコンタクトさえうまくいけば、残りの3つのコミュニケーションも連動して動きはじめます。
目と目が合って笑顔ににもなり、自然と声も明るくなって「こんにちは」と言えるんです。ときには、「やあ」なんて動作も生まれるかもしれません。それを見て相手も、「ああ、この人は私にいい気持ちをもってくれているのだな」と感じます。まずは魅力的なアイコンタクトを身につけることからはじめましょう。劇的に人との関わり方が変わりますよ。
- あいさつするときにも使ってみよう
私が教室でアイコンタクトの重要性を訴えますと、「アイコンタクトぐらいしていますが……」と生徒からいぶかしそうに反論を受けることがあります。
アイコンタクトとは、相手の瞳にあなたの焦点を合わせることです。
でも、ほとんどの人は相手の顔をぼんやり見ているだけですね。よくて目のあたりをぼんやり見ている程度です。
教室で、ある実験をしてみました。私が生徒にアイコンタクトをするのですが、あるときは瞳に焦点を合わせ、またあるときは瞳をぼんやり見ます。
生徒には、私がいつ瞳に焦点を合わせたかを当ててもらうのです。
そうしたら面白い結果が出ました。アイコンタクトが日頃からしっかりできている人は、私が瞳に焦点を当てているかどうかがすぐにわかりました。
一方、アイコンタクトが苦手が人は、私がその人の瞳に焦点を当てているかどうあわからなかったのです。
彼らは日頃から相手の瞳をちゃんと見ていなかったから、私の瞳の小さな動きに気づけなかったのです。アイコンタクトをしているつもりで、できていない可能性があるんですね。あなたはいかがですか。
なお、相手の瞳にピントを合わせるのは、強く伝えたいメッセージがあるときだけでOKです。瞳にピントを合わせる時間は、思いを伝えるときの1秒か2秒の間だけと考えてください。
たとえば、誰かに「おはようございます」と言うときでも、言葉を発する直前に「瞳ピント」を行い、言葉が終わったら会釈をして視線を外します。また顔を上げたとき、もう一度、相手に「瞳ピント」をします。そのとき笑顔になれれば最高ですね。
それが終わったら、相手の目の下に視線をもっていってもいいですし、顔全体をぼんやり見る程度の目のやり方でOK。会話中でも、相手に強く伝えたいメッセージがあるときだけ「瞳ピント」を使います。