第3183冊目 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える アンソニー ロビンズ (著), Anthony Robbins (原著), 本田 健 (翻訳)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 文庫
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- 「挫折」に上手く対応できる人は給料も高い
富と幸福の第一のカギは、「挫折にどう対処するか」である。なりたいものになり、できることはすべてやり、見るもの、聞くものすべてを吸収するには、挫折への正しい対処法を身につける必要がある。
よくあることだが、挫折は夢をも殺してしまう。挫折は、積極的な人間を消極的に変え、自信を奪ってしまう。守りの姿勢に入ると、人間は自分に対して厳しくできなくなる。そうなると、夢の実現はほとんど不可能である。
成功し続けるためには、挫折への対処法を知ることである。いいことを教えよう。挫折の連続こそが成功なのである。
偉大なる成功と言われるものを見ればわかるように、そこに至るまでには多くの挫折がある。そのことを否定するのは、成功のなんたるかを知らない人である。
人間には二種類ある。「挫折を乗り越えてきた人」と「ないものねだりをする人」だ。
フィラデルフィアエクスプレスという小さな会社があった。創業者はフレッド・スミスといい、挫折の山から一大企業をつくり上げた。全財産を投じて創業した当初は、百五十個の荷物を配達できればいと考えていた。
ところが、実際にはたった十六個の受注しかなく、しかもそのうち五個は自分の会社から従業員に宛てた荷物だった。従業員の給料を支払うための現金がない時もあったし、所有していた飛行機が差し押さえられたこともある。文字どおりの自転車操業が続いた。
しかしフィラデルフィアエクスプレスは今や大企業である。今でも会社が存続しているわけはただ一つ、フレッド・スミスが度重なる挫折にうまく対応してきたからに他ならない。
挫折にうまく対応できる人は、給料も高い。お金に困っている人は、挫折の数が足りないのかもしれない。「すかんぴんだよ。もうおしまいだ」と言ってしまうあなたは、考え方が逆である。
乗り越えた挫折の数が多いほど、実入りはいいものだ。財政的に安定している人とそうでない人の大きな違いは、挫折をどう乗り越えるかである。
とはいえ、貧しさは挫折のうちに入らないと言うつもりはない。ただ、貧しさと縁を切り、成功するまでいくつもの挫折を乗り越えなければならないのだ。
「金持ちはいいよ。苦労がないんだから」と思うかもしれないが、持てる者には持てるがゆえの問題が数多くある。ただそれを解決するための新しい戦略と選択肢を持っている。
忘れてはならないのは、金持ちはただ金を持っているだけではすまないということだ。一流の人々との付き合いには、それなりに厄介なことがある。それがいやなら、そういう付き合いは避ければいい。
仕事であれ、人間関係であれ、人生で大きな成功を収めるには、幾多の挫折を経験しなければならないのだ。