第2883冊目 人生を思い通りに変える51の質問 谷原 誠 (著)


人生を思い通りに変える51の質問

人生を思い通りに変える51の質問

  • プレゼンス3


誰かと話をしているときに、自分が完全に集中しているか、ほかのことに気が散っていないか、折りに触れて確認しよう。


私のあるクライアントは、プレゼンスのエクササイズに初めて挑戦した後、次のような経験をした。「気がついたらリラックスして笑顔になっているのです。私が何も言わなくても、周囲の人が突然、笑顔を返してくるようになりました」


先に紹介した1分間のエクササイズがうまくいかなくても、落ち込む必要はない。プレゼンスのエクササイズをするだけで、あなたのカリスマ性は高まっているのだ。発想の切り替え方を学び、プレゼンスの重要性とプレゼンス不足の代償を理解したあなたは、すでに一歩先を行っている。それだけでも、この本を手に取った価値はあるだろう。


では、このスキルを日常生活でどのように実践できるだろうか。たとえば、オフィスで同僚から意見を求められたとしよう。あなたは次の打ち合わせまで数分しか時間がなく、話をしていたら間に合わないかもしれない。


同僚が話をしているあいだも次の約束を気にしていたら、不安になって集中できないだけでなく、心ここにあらずだという印象を与えてしまう。同僚は、あなたは自分の問題をあまり気にかけていないから、真剣に聞かないのだろうと思うかもしれない。


このときプレゼンスを示す3つのテクニック――音や呼吸、つま先に一瞬だけ意識を集中する――のいずれかを実践すれば、目の前のことに集中力を取り戻せるだろう。あなたが本気で集中していることは、あんたの目や表情に表れ、相手はそれに気づく。一瞬でも完全なプレゼンスを示せば、相手は敬意を払ってあなたの言葉に耳を傾けるだろう。完全なプレゼンスはボディランゲージにも表れ、カリスマを高めるしぐさにつながる。