第2548冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 中立の立場を貫く
争いのときには、何があっても真ん中の非武装地帯から外に出てはいけない。あなたはあくまでも中立の立場を貫きとおさなければならない。
どちらかの味方になるということは、その時点であなたも争いの当事者になるということだからだ。あなたは敵と見なされることになる。
争いの種が何であれ、あなたが取るべき行動は次のとおりだ。
- 長期の視点を持つ。
- 会社の視点で眺める。
- 冷静さをも立つ。
- 独立を保ち、どちらの側にもつかない。
- 必要なら外交官になる。
争いから超然としているほど、周囲からは上に立つ人間として見られる。逆に、争いに勇んで参加し、どちらかの味方になっていては、敵を作るだけでなく、感情的な人物という印象を当ててしまう。
難しいのは、友人が争いの当事者となった場合だ。友人はあなたを頼り、当然味方になってくれるものだと考えるだろう。
「私が正しいって言ってやってくれ。頼むよ」
しかし、ここで情に流されてはいけない。あなたは降参の形で両手をあげ、こう言うのだ。「私を巻き込まないでくれ。当事者同士で理性的に解決できないのなら、二人のとも君の部屋で反省会だ」
この言葉には、次のような効果があるはずだ。
冗談を交えることで場の緊張を和らげる。
自分のほうが彼ら二人よりも大人であるという印象を与える。
どちらの味方にもならず、争いに巻き込まれない。