第2547冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

  • すでに昇進したかのように行動する


部長らしくふるまえば、周囲はあなたを部長として扱うようになる。そして平社員らしくふるまえば、周囲の扱いは平社員だ。


では、すでに昇進したかのように周囲から思われるには、どうふるまえばいいのだろうか。

  • 自信に満ちていて、決断力があり、分別がある。
  • 会社の視点で物事を眺め、組織全体にとって利益になることを第一に考える。「昼休みに仕事? 従業員には一時間の休憩をとる権利がある」と言いたくなるときに、これからは「ここが勝負どころだ。昼休みを返上して、問題を解決してしまおう」と考える。
  • 昨夜のテレビ番組、休暇や週末の予定ばかり話していたら、その他大勢の一人と思われる。会社の問題、自分の部署の将来の計画、利上げがこの先のビジネスに与える影響などを話すようにしたら、一目置かれる存在になる。


おもしもみのない人間になれということではない。ジョークに声をあげて笑ったり、にこやかにほほえんだりしてもかまわない。陽気で楽しい人にもなれる。


ただし、「ふざけた子ども」ではなく、「楽しい大人」として見られることが大切だ。そのためには、周囲からは仕事ができ、経験も十分で、頼りになり、責任感があり、信頼できると思われなければならない。そうしてはじめて、あなたが目指す上の仕事にふさわしい人物であると見られるようになる。


今からそれらしくふるまうことを始めよう。クールでスタイリッシュ、物腰の柔らかな成熟した大人になる。正しい評判を確立し、そしていざ狙いの仕事を打診されたときは、すでにその仕事ができるようになっていることが肝心だ。