第2210冊目 最短で成果★超仕事術 荘司 雅彦 (著)


最短で成果★超仕事術 (中経の文庫)

最短で成果★超仕事術 (中経の文庫)

  • 優先順位を考える


優先順位については「緊急性」と「重要性」で座標軸をとり、常に「緊急性」を優先すべきであるというのが一般的な考えです。


なぜなら、緊急を要する仕事というのは時期を逸してしまえば意味を失ってしまうからです。


民法の学習でも例として出されるように、お祭りに使う目的で注文を受けた品物をお祭りの翌日に納品しても無意味であるということと同じです。


ただし、ひとつだけ留意すべきことは、緊急性のある仕事であってもアウトソーシングの可否を考えなければならないということです。


急ぎの届け物があったとしましょう。


すぐに席を立つ前に、はたしてあなた自身が直接相手に届けなければならないものかどうかを考えてみましょう。


バイク便で届けられないでしょうか?


その方面に帰宅する従業員に、帰り際についでに届けてもらうことはできないのでしょうか?


とにかくサラリーマンはコスト意識を失いがちです。


私が昔サラリーマンをやっていたときも、時給換算すれば1万円近くするような管理職が、さほど重要でない届け物のために2時間も3時間も費やしている光景を何度も見ています(もっとも、のどかな時代ではありました)。


会社は、あなたがもらっている手取額の倍のコストをあなたにかけていると考えても過言ではありません。福利厚生だけでなく、あなたが執務しちえるスペースを自己負担で借りるとしたら1ヵ月いくらかかると考えれば容易に想像できるはずです。