第2389冊 最短で成果★超仕事術 (中経の文庫) 荘司雅彦 (著)
- 作者: 荘司雅彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: Kindle版
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- 「やるべきこと」「優先順位」は必ず書き出す
さきほど、仕事の細分化にも触れましたが、ここではより具体的なスケジューリング方法についてご説明します。
といっても、スケジューリング方法には各人各様のスタイルがあるでしょうから、絶対に外してはならないポイントに絞ってご説明することにします。
まずあなた自身、明日「最低限やらなければならないこと」を把握しているでしょうか?
漠然とではなく具体的にどのようにする、というところまで。
なかなか仕事が進まない人の大半は「何をすればいいのかわかならい」「仕事がたくさんあって、何から手をつけていいかわからない」ために立ち止まってしまっているのです。
①最低限やらなければならないことを決めておく
これに関しては有名な逸話をご紹介しましょう。ビジネス書によく引用される有名な話です。
ある経営コンサルタントが某社の経営者と会ってひとつのアドバイスをしました。そしてコンサルタントは次のように言ったそうです。
「私のアドバイスどおりにやってみて効果が上がったら、あなたがそれに見合うと思う金額を私の口座に振り込んで下さい」
後日、そのコンサルタントの口座には高額な報酬がふりこまれました。
コンサルタントがその経営者にアドバイスしたことはたったひとつ。
「明日、やるべき仕事のリストを毎日必ず作成してから仕事を終えて下さい」
要するに、仕事にしろ勉強にしろ、その日にやるべき最低限の事項を確認している人はあまりにも少ないのです。
もっと言ってしまえば、その日の気分に応じて適当に仕事を始めてだらだらしていたところ、気がついたらある仕事の締め切りが近づいていて残業して帳尻を合わせる、というような人がどちらかというと多数派なのです。
それに対し、その日のやるべき最低限の仕事を紙に書いておき、それらの仕事を順次こなしていけば、やるべきことは早く仕上がり、それ以外の仕事に着手したり計画を立てたりする余裕すら生まれます。
漠然と頭の中で考えているのではなく、きちんと書き上げておくことが重要なポイントです。スーパーに10品くらいの買い物に行って、過去一度も買い忘れたことがないという希有な人は別かもしれませんが……(笑)。