第2136冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

  • 個人攻撃をしない


このルールを理解するためには、アメリカ発のニューエイジ風育児哲学が役に立つ。


「子供が悪いのではありません。いい子なのに、悪いことをしてしまっただけです」という、例のあれだ。気持ち悪い流行だが、このルールの説明にはぴったりだ。


問題は人ではなく、その人の言動にある。あなたは絶対に個人に対して恨みを抱かない。問題があるとしても、批判していいのは、次のことだけだ。

  • 彼らの仕事のやり方。
  • 彼らの時間管理、態度、動機。
  • 彼らのコミュニケーション・スキル・
  • 彼らの長期目標。
  • 彼らの集中力。
  • 彼らの知識。
  • 彼らの会社の方針に対する理解度。
  • 彼れらの対人スキル。
  • 彼らの生産性。


「あなたは怠け者だ」とは絶対に言ってはいけない。「あなたは無知だ」「あなたは役立たずだ」というのもダメだ。絶対に言ってはいけない。例外はない。


もしかしたら、彼らは配置換えをしたり、教育し直したり、指示を繰り返す必要があるかもしれないが、本当に思っていることは、口が裂けても言ってはいけない


上司に対しても同じ心構えでいなければならない。たしかに使えない上司かもしれない。仕事ができず、頭も悪いのかもしれない。しかし、それをそのまま言ってよいかと言えば、もちろんダメだ。同僚にでも本音を漏らしてはいけない。


オフィスの嫌われ者の味方をしなければならないというルールを覚えているだろうか。それは相手が上司であっても同じだ。どんな上司でも、あなたは味方でいなければならない。上司の個人攻撃はしない。本人に対してはもちろん、他の人に対しても言ってはいけない