第2550冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

  • 上司のお気に入りになり、ネットワークを作る


どんな上司にもお気に入りがいる。フェアではないが、それが人間の本質なのだから仕方ない。上司も私たちもみな人間だ。親にだってお気に入りの子どもがいることは、親になるまでわからなかった。


このルールには二つのパートがある。

  1. 自分が上司のお気に入りになる。
  2. 他の部署の上司のお気に入りは誰かを知っておく。


うまく上司のお気に入りになっとしても、それを自慢してはいけない。そうだと言われても否定すること。あくまで謙虚な態度を貫き、えこひいきなんて存在しないかのようにふるまわなければならない。


また、上司のお気に入りになるには、スキル、存在感、才能、専門知識、経験、人間性を武器にしなければならない。ゴマすり、お世辞、ご機嫌取り、こびへつらいを武器にしてはいけない。上司に取り入るような人間は、同僚から手嫌いされる。しかし、優れた能力を買われたのなら、気に入られて当然の人物だからだと、同僚たちも認めざるをえない。


他の部署の上司のお気に入りを見つけるのは簡単だ。あなたがお気に入りになったのなら、次のように、自分と同じような扱いを受けている人を探せばいいからだ。

  • 上司に信頼され、秘密を話してもらえる。親しげに話しかけられる。
  • 休暇の希望を最優先で聞いてもらえる。
  • 経営陣のミーティングに呼ばれる。
  • 特権的な仕事や特権を与えられる。


他の部署の上司のお気に入りを見つけたら、彼らと仲良くなろう。ネットワークを作れば、内部事情に通じ、他の部署の動向にも詳しくなれる。エリートの仲間入りへの第一歩だ。