第1159冊目  できる人の仕事のしかた [単行本(ソフトカバー)]リチャード・テンプラー (著)


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた


努力を他人に見せない


ヴァージングループの会長リチャード・ブランソンはビジネス界のプレイボーイのように思われている。気球を飛ばしてみたり、船に住んでみたりと、いつも気軽な遊び人で、突拍子もないことばかりするエンターテイナー。


彼がデスクに向かっている姿も、電話に出ている姿も、書類仕事をしている姿も見たことはないが、しかし彼も間違いなくそうした仕事らしい仕事もしている。ただ、それを見せないだけだ。


本当に仕事ができる人を目指すのなら、ブランソンのようなイメージを目指すべきだ。


毎朝明け方近くまで勉強や仕事をしていたとしても、そんなことはおくびにも出さない。週末や有給を取った日に働いていたとしても、そんなことを口に出したりしない。周囲の目に映るあなたは、鼻歌でも歌いながら仕事をやっているような、お気楽な人物だ。何でもらくらくと片づけているように見える。


仕事のできない人がこのルールを実践したら、大失敗に終わるだろう。それでは、そこまで仕事ができるわけではない人は、いったいどうしたらいいのだろうか?


それは、がんばって仕事ができる人になるしかない。学び、勉強し、経験を積む。知識を蓄え、本を読み、質問をして、仕事のすべてを自分のものにするのだ。

  • 仕事の期限の延長は絶対に頼まない。
  • 仕事が自分の手に負えないということを認めてはいけない。
  • 仕事が大変だとグチや文句を言わない。
  • できないものはきっぱりと断り、仕事を抱えすぎない。
  • 汗をかいている姿を見せない。効率を上げ、負担を減らす方法を常に考える。


こうした努力をしながら力をつけて初めて、クールでお気楽なイメージを演出する
ことができるのだ。