第2527冊目 「権力」を握る人の法則 ジェフリー・フェファー (著), 村井 章子 (翻訳)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 努力を他人に見せない
ヴァージングループの会長リチャード・ブランソンはビジネス界のプレーボーイのように思われている。気球を飛ばしてみたりと、いつも気楽な遊び人で、突拍子もないことばかりするエンターテイナー。
彼がデスクに向かっている姿も、電話に出ている姿も、書類仕事をしている姿も見たことがないが、しかし彼も間違いなくそうした仕事らしい仕事もしいている。ただ、それを見せないだけだ。
本当に仕事ができる人を目指すのなら、ブランソンのようなイメージを目指すべきだ。
毎日明け方近くまで勉強や仕事をしていたとしても、そんなことはおくびにも出さない。週末や有給を取った日に働いていたとしても、そんなことは口に出したりしない。周囲の目に映るあなたは、鼻歌でも歌いながら仕事をやっているような、お気楽な人物だ。何でもらくらくと片付けているように見える。
仕事のできない人がこのルールを実践したら、大失敗に終わるだろう。それでは、そこまで仕事ができるわけではない人は、いったいどうしたらいいのだろうか?
それは、がんばって仕事ができる人になるしかない。学び、勉強し、経験を積む。知識を蓄え、本を読み、質問をして、仕事のすべてを自分のものににするのだ。
- 仕事の期限の延長は絶対に頼まない。
- 仕事が自分の手に負えないということを認めてはいけない。
- できないものはきっぱりと断り、仕事を抱えすぎない。
- 汗をかいている姿を見せない。効率を上げ、負担を減らす方法を常に考える。
こうした努力をしながら力をつけて初めて、クールでお気楽なイメージを演出することができるのだ。