第1069冊目 一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫) [文庫]アンソニー・ロビンズ (著), 本田 健 (翻訳)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 文庫
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強くなりたければ、?強いふり?をしろ
いったい全体、何をやっているんだと誰もが思うことだろう。実はこれは大騒ぎすることで、今以上に能力を発揮できることを身体で感じようとしているのだ。
もっと力強く、いまだかつてないほどの幸福を感じ、絶対に成功できると信じ、エネルギーに満ち溢れているつもりになっているのだ。
目標達成に向けた心構えとして、すでにそうなった「つもり」になるのも一つの方法だ。やる気になった時の状態を生理学的に再現できるなら「つもり」になるのも非常に効果的だ。
生理状態は精神状態を一瞬にして変え、劇的な結果をもたらす効果的なツールである。昔から「強くなりたければ、強いふりをしろ」と言われている。これほど真実を言い当てた言葉はない。
私はセミナーの参加者に、自分の人生を変えてしまうようなすごい結果を期待している。断固として行動に移し、夢を実現するには、身体が最高の能力を発揮できる状態でなければならない。
身体が生き生きとして力強く、はつらつとした状態になれば、自然と精神状態もそうなっていく。生理状態――すなわち姿勢や呼吸法、筋肉の緊張度、声の調子など――と内面的イメージは完全に結びついているので、一方に変化が起きれば、もう一方もすぐに変化する。
つまり生理状態を変えると、瞬時にして内面的イメージと精神状態にも変化が起きるのだ。
まったくやる気の起きない時など、世の中はどう見えるだろう。疲れて、筋肉に力が入らず、どこかに痛みがある時と、休息十分で、元気いっぱいの時では、世の中が違って見える。つまり生理機能を調整すれば、脳を効率的にコントロールできるのだ。
生理機能が低下していると精神状態も悪くなる。逆に活発なら、精神状態も活発になる。つまり、精神機能は精神の変化を引き起こすスイッチになるのである。
事実、生理的変化を伴わない感情というのはあり得ない。また、精神状態の変化を伴わない生理的変化もあり得ない。
精神状態を変えるには、「内面的イメージ」を変えるか、「生理機能」を変えるかのどちらかである。
精神状態を今すぐにでも変えたいと思えば、呼吸や姿勢、顔の表情、動き方をパッと変えればいいのだ。