第141冊目 外資系キャリアの出世術 会社があなたに教えない50の秘密 著者/訳者名 シンシア・シャピロ/〔著〕 野津智子/訳

外資系キャリアの出世術

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「法律」はあなたを守れないため、当てにしないこと。会社というのはその気になればいつでも、法をすり抜ける方法を見つけ出すことができる。

会社の所有者の観点からものごとを見ること。すると、どんなことに注意を向けるべきか、さらに重要なことには、何を避けるべきかがよくわかるようになる。

人事部の基本的職務は、社員を手助けすることではなく、会社を社員から守ることだ。そして、その命令は、
ほかのすべての職務に優先する。

当然の主張が世間で言われるとおりに「守られる」とは思わないこと。

好ましく思わないことについて素直に意見を述べると、人前で考えを述べるというその行為自体が影響を大きくする。

後ろ向きな姿勢は伝染力が恐ろしく強い。

会社から見れば、上司が持っているあなたについての意見こそが、あなたという社員の姿なのである。

意見は、求められたときだけ述べること。けっして自分からは述べないこと。問題点、つまりうまくいっていない点に触れるのもご法度である。最終的な結果を良いものにするだろう建設的な解決策のみを述べること。

あなたの提案を上司が却下したら、その案は打ち捨てること。上司になったら、自分のしたいことは何でもできる。部下である間は、上司がやりたいと思う方法で仕事をすること。たとえ、自分の提案のほうが良いと思っても、明らかに良いとわかっていても、である。

電子メールは見た目より危険である。

多くの人は、職場を友人をつくるまたとない場だと思っている。しかし、なかにはそういうものとは考えない人もいる。

勤務評定において重要なのは、あなたの業績をあなたがどう思うかではなく、上司がどう判断するかである。

社員が会社を訴えても負けるだけである。

会社は相変わらず、外見で社員を判断したがる。なぜか。服装はその人の考え方を示すものだと、会社は思っているからである。

職場では、常に保守的な服装をすること。できれば、トップ層の人々の服装に極力近づけること。

私たちの外見は、自分で気づいていようといまいと、絶えず判断されている。主要な意志決定者によってなされるそうした監視は、あまりに公正さに欠けるため、表たってなされることはない。しかし、行われているのはたしかなのだ。

会社でスーツを着る必要がないからといって、ホームレスのような出で立ちでかまわないということにはならない。常に身だしなみを整え、きちんとした装いをすること。つまり、アイロンを買いなさい、ということである。

既婚の役員を恋愛の対象にはけっしてしないこと
。これは絶対である。

第1章 解雇通知は前触れなくやってくる―偽りの雇用の安定に振りまわされていないか?(法律はあなたの仕事を守ってくれない
一時解雇。それは文字どおりの意味ではない ほか)
第2章 出世の道を閉ざす会社の罠―致命的なミスを犯していないか?(人事部と話をすると職を失う
年齢差別は今もある ほか)
第3章 会社の「作り話」の真実―社員の権利は守られていると思っていないか?(権利を主張する社員の給与は上がらない
昇進は求めて得るものではない ほか)
第4章 成功の扉をあける秘訣―何があっても動じる必要のない社員になる(忠誠心を会社に起こさせる
先々のことを考えて視野を広くする ほか)
第5章 成功したと思ったまさにそのとき…―出世の階段から転げ落ちないために(昇進した人が直面する壁
管理職になる前に知るべきこと ほか)

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