第1949冊目 PRESIDENT (プレジデント) 2014年 5/5号 [雑誌]


PRESIDENT (プレジデント) 2014年 5/19号 [雑誌]

PRESIDENT (プレジデント) 2014年 5/19号 [雑誌]


自分の潜在能力を存分に発揮して管理職への道へ!


リーダーになりたいのなら、立派な肩書きや役員室を与えられるのを待っていてはいけない。そのようなポジションに昇進するずっと前から、リーダーのように行動し、考え、自己表現することはできる。リーダーのポジションからはまだ何段階も下にいて、ほかの人がすべてを取り仕切っているときでも、自分の潜在能力を発揮して、自分の望むポジションへの道を切り開く方法はたくさんあるのだ。


「リーダーになるのが何年先だろうと、自分がキャリアのどの段階にいようと、リーダーになる準備を始めるのは決して愚かなことではない」とミュリエル・マイグナン・ウィルキンンスは言う。ジェネシス・アドバイザーズの会長で、マイケル・ワトキンスも同じ考えだ。成長プランを立てることは、必要なスキルとリーダーとしての存在感を身につけるのに役立つだけでなく、リーダーのポジションに昇進するチャンスも高めてくれる。周囲の人々からすでにリーダーとして認められているからだ。


重要なのは、自分の在職期間やポジションに関係なく、今すぐチャンスに挑戦することだ。


「肩書が何だろうと、リーダーシップはいつでも発揮できる」と、エイミー・ジェン・スーは言う。リーダーになる下地づくりをどのように始めればよいかを紹介しよう。

  • 今の仕事でホームランを飛ばそう


どこほど大きな野心を持っていようと、現在のポジションで卓越した仕事をすることをおろそかにしてはならない。現在の仕事に、未来に対してと同等もしくはそれ以上の精力を注ぐべきだ。「まずは今の仕事で結果を出さなくてはいけない」と、ジェン・スーはアドバイスする。


「同僚にも直属の部下にも上司や上層部にも、自分の仕事ぶりに疑問を持たれないよう、今日の仕事にいつもしっかり対処する必要がある」、とウィルキンスは言い添える。それがまず成功への第一歩なのだ。


「上司が重視している仕事もやる必要がある」と、ワトキンスは言う。「重要なプロジェクトの指揮をとる気が十分にあることを上司に知らせよう」。上司から何か新しい仕事の手助けを頼まれたら、必ず「ノーではなくイエスの方向で」考えようと、ウィルキンスもアドバイスする。上司が頭を悩ませている問題を見つけ出し、その問題に対する解決策を提案しよう。

  • 新プロジェクトに名乗りを上げる


「私にやらせてほしい」という姿勢を、上司だけでなくそれ以外の人々にも見せるよう心がけよう。新しいプロジェクト、とりわけ自分の部署以外の人の目に触れる可能性があるプロジェクトに名乗りを上げよう。


「そうすれば、もっと上のポジションについたとき、あなたがどのように振る舞うかという感触を、他の人々につかんでもらうことができる」と、ウィルキンスは言う。


それは集中的に取り組まねばならない何ヶ月ものプロジェクトでなくてよい。会議の進行役を務めるとか、リクルート関連行事の手助けを申し出るとか、同僚同士に対立に割って入ってうまく折り合いをつけるといった単純なことでかまわない。職場の外でもチャンスを見つけられるかもしれない。地元のNPOの理事になってもよいし、地元コミュニティのボランティア・デーを取り仕切ってもよいだろう。「こうした活動によって、私はリーダーシップ能力を身につけようとしています、というシグナルを送ることができる」と、ワトキンスは言う。