第653冊目 かばんはハンカチの上に置きなさい トップ営業がやっている小さなルール 川田修/著

かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール

かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール

目次


1章 相手目線で、ちょっと違うことをやる(土足で家に上がる営業 私たちは、「お客様」ではない ほか)
2章 「ちょっと違うこと」から気づく、大事なこと(テクニックは、人真似から始まる 真似の先に、大きな変化がある ほか)
3章 営業マン・ウーマンは弱いものである―自分の弱さを認めるということ(「夢」を本音で書き出すと、一歩前進できる 仕事に打ち込むために、家族と別居する ほか)
4章 そんな私も新人でした。営業現場で一から学ぶこと(新人時代だから持てる武器 出直しは「後日」ではなく「翌日」に ほか)
5章 営業とは、お客様と物語を作る仕事である(営業マニュアルに込められた、本当の意味 営業とお客様の頭の中は、こんなにも違う ほか)


「かっこ悪い」お辞儀こそ、最大の武器
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ところで皆さんは、どのくらいお辞儀についてこだわっていますか?


軽い会釈だけで帰っていく人。


歩きながらお辞儀をし、結果、斜めにお辞儀をする人。


きちんと立って深々とお辞儀をして、「今日は、どうもありがとうございました」と落ち着いて挨拶をする人もいるでしょう。


私はお辞儀には特にこだわっています。というか思い入れがあります。


相手との別れ際、「どうもありがとうございました」と言って、その方に正対して、上半身をほぼ垂直に深く曲げて、相手より長い時間お辞儀をします。相手が頭を下げた時点で、まだお辞儀をしている私を見たとき、より鮮明に印象に残るはずです。


正対していなければいけませんし、深く、長くなければいけません。


会釈のようなお辞儀のような……など、もってのほかです。


時間にすれば、わすか2、3秒程度の差かもしれませんが、その小さな違いが大切だと信じていますし、それを証明する方と出会いました。


メディアなどで活躍する有名な女性の方で、私が初めて「お辞儀負け」した方です。


その女性は美肌師という肩書きを持ち、多くの女性にとってのカリスマのような方です。


ある税理士の方の紹介で、その女性と初めてお会いした際、ご挨拶と名刺を交換させていただきました。少し歓談させていただきた後、では失礼しますと申し上げ、別れ際、いつものように「ありがとうございました」と頭を深く下げたときのことです。


しばらくして私が頭を上げるとき、その小柄な女性は、まだ頭を深くさげていらっしゃいました。私はもうビックリして、あわててもう1度頭を下げました。


「負けた……自分はまだまだだなあ」


お辞儀は長さ勝負ではありませんが、その方の美しいお辞儀を拝見し、そう痛感させれました。後日お邪魔した際にマネージャーの方から、初対面でその方の印象を尋ねられたので、素直にこうお話したのです。


「1番驚いたのは、○○さんのお辞儀です。実は私は相手より少しでも深く、長くお辞儀することを日頃から心がけているのですが、○○さんのお辞儀にはかないませんでした。そのお姿に、大変感動させていただきました」


テレビや雑誌などで大活躍されている方が、私のような一介の営業に対しても、初対面でとても礼儀正しく腰が深いことにも、心から感動していたのです。


すると、「川田さん、よくそこに気づいていただきましたね」とマネージャーの方が言われました。どうやら多くの方は「○○さんから元気をもらった」とか「すごく肌がきれいですね」といった、テレビや雑誌のイメージとリンクしたような感想を口にされるそうなのです。


「実は本人はお辞儀にこだわりがあって、『私は、このお辞儀だけでここまでやってこられたのよ』と言っているんですよ」


マネージャーの方は、そうお話してくださいました。


その方は証明してくださったのです。


当たり前の「お辞儀」を徹底することで、こんなにも大きな成功を収めることができるということを。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


奨励会にいた5年半のうち、最後の1年間は、目標が具体化してきて、本当によく勉強しました。『中学生棋士』になりたかったんです。過去に中学生でプロになった人は、加藤一二三さん、谷川浩司さん、羽生善治さんの3人だけ。僕は4人目を目指していたんです。


具体的にどれくらい勉強したのかというと、学校に行く前に1時間、帰宅して4時から12時まで勉強しました。夕食と入浴以外の休憩は一切なしで、合計6時間くらい。日曜日は朝から15時間くらいずっと勉強していたかな。その頃は遊びませんでした。将棋の勉強をこれだけ勉強すると、もはや楽しいものではありませんでした。遊ばなくても平気でした。僕にとって中学生棋士という目標は、絶対達成したいものだったのです。――渡辺明


 

感想


今日から相手より長いお辞儀をを実践します。


相手より長くお辞儀をする。この簡単ことが以外に難しいのです。


慣れていませんとつい斜めを向いてお辞儀をしたり、背筋は曲がっていたり、恥ずかしさですぐに頭を上げてしまいます。


辛抱強く相手より長いお辞儀を続けていると、身につくを信じて実践してまいります。


私は2011年1月1日までに相手より長いお辞儀を習慣化します。


 

編集後記


手帳を買い換える時期ですね。


私は、ほぼ日手帳を昨年に続いて使うことにしました。


ほぼ日手帳も初めのときは使い方がわからないので、白紙状態でしたけれども、次第に使い方が確立されていき、毎日書き込むようになりました。


2011年はさらに手帳を使いこなしていきます。


かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール

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