第3696冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-自分のキャリアに責任をもつ人

 

 

業務を行ううえで、不足しているスキルがある場合は、習得に向けて行動を起こす。こうした姿勢あるいは行動様式は、どの業界・業種で働いていようとも、身につけておくべき基本項目といえる。

 

 

ところが、福祉領域においては、この姿勢が十分に共有されているとはいえない。「わからないことをそのままにしている」「より専門性を磨くための努力をしない」などといったことがまかり通る傾向になる。

 

 

福祉専門職という表現が使われるようになって久しいが、実際には、専門職と呼ぶレベルに達していない職員を目にするケースは決して少なくない。本当はわからないことがたくさんあるのに、「私は現場で学んできたから大丈夫」「勉強しても、そんなの現場では通用しない。今更学ぶ必要はない」などと学ぶを軽視する声を耳にすることもよくある。

 

 

こうした状況から組織やチームを救うには、学ぶことの大切さをリーダー職員が伝え続けていくことが必要である。最も有効な方法は学んだことを実践に活かすという手本を示していくことである。