第3289冊目 一瞬で自分を変える法  アンソニー・ロビンズ (著), 本田 健 (翻訳)


一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

  • 「行動」とは、精神状態の結果に他ならない


火の上を歩く時も同じだ。たしかな自信を持っている人は、堂々と、火傷もせずに、火の上を歩くこともできる。


しかし中には、いざその時になると怯えてしまう人もいる。最悪の状態を頭に浮かべてしまうからだろう。


あるいは、火のついた炭に近づいただけで、その熱さで自信を失ってしまうのかもしれない。そうなると、恐怖で身体が震え、泣き出したり、動けなくなったりする。


恐怖に打ち勝ち、果敢に一歩を踏み出すためにするべきことは一つしかない。精神状態を変えることだ。


人間の行動はすべて、その時の精神状態が生み出す結果だということを忘れてはならない。


力は満ち溢れ、臨機応変に対応できると思えば、無力感と倦怠感に溢れている時には絶対やらないようなことでも、「やってみよう」と思うものだ。


それは、その人の内面的イメージを変えることだ。火の上をうまく渡りきれたら、どんな気持ちがするか、その人に考えさせるのだ。


二〜四秒もあれば、その人は火の上を歩ける状態になる。呼吸のしかたも、顔の表情も変わっていくのが手にとるようにわかる。


私が「進め」と言うと、ついさっきまで恐怖で固まっていた人が、自分から進んで火の上を渡りきって、大喜びしているのだ。