第3289冊目 一瞬で自分を変える法 アンソニー・ロビンズ (著), 本田 健 (翻訳)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 文庫
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- 身体が最高の状態なら、脳の効率良く働く
心と身体の相関関係については、結局、一番大切なのは、身体のケアを充分にすることだ。身体が最高の状態なら、脳の効率的に働く。身体をうまく使えば、脳もうまく働く。
これが物理学者モーシュ・フェルデンクライスの主張する学習法の神髄だ。フェルデンクライスは、身体を動かすことでセルフイメージ、精神状態、脳の機能が変化することを発見した。事実、「生活の質」は「動きの質」に左右されるとも主張している。
この時大切なのは、一貫性である。たとえば、前向きな内容のメッセージを伝えようとしている時に、声が弱々しく、ためらいがちで、しぐさも焦点も定まらないちぐはずなものだったら、それは一貫性を欠いている。
矛盾したメッセージを送り続けていると、中途半端なことしかできなくなる。
こんな経験はないだろうか。この人は信頼できないと感じているが、なぜそうなるのか、よくわからない。その人の言うことは筋が通っているが、どういうわけかその言葉を真に受ける気になれない。
そういう時、私たちは意識には上らない何かを無意識のうちに認識しているのだ。
たとえば、何か質問をして、相手が「はい」と答えとする。
ところが、そう答えながらも、その人はゆっくりと頭を左右に振っていたらどうだろう。あるいは「大丈夫、できます」と答えているのに、姿勢が前かがみになり、伏し目がちで、息も浅かったら……。
本人は意識していないが、そららはすべて「私には無理です」と相手に伝えているのだ。
その人の中にあh、頼まれたことをやってあげたいという気持ちと、やりたくないという気持ちが同居している。自信がある部分と、ない部分とがせめぎ合っている。一貫性がないのは、一度に二つの方向へ進もうとするようなものである。