第3267冊目 家族のためのユマニチュード: “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア  イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスッティ (著), 本田 美和子 (著)


家族のためのユマニチュード: “その人らしさ

家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア

  • お箸やスプーンが使えないことも


さらに認知症が進行すると、「手続き記憶」も失われてしまい、お箸やスプーンをどのように使ったらよいか忘れてしまうこともあります。一緒に食卓について「こうするんですよ」と示すこともありますが、それでもかわらなくなってくれば、道具を使わずに食べる工夫をします。おにぎりにしたり、カナッペのように指でつまんで食べられるような形でお出しすることもよいかもしれません。


味覚み変化する


また、年齢を重ねると味覚も変化してきます。とくに舌の味を感じる細胞(味蕾)の数が減ると、塩味や甘味を感じにくくなってしまいます。だからといって、塩の量をどんどん増やしては体に悪いので、塩の代わりに酸味や香辛料、香味野菜などを使うと、おいしく食べてもらえる可能性が高まります。