第3266冊目 家族のためのユマニチュード: “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア  イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスッティ (著), 本田 美和子 (著)


家族のためのユマニチュード: “その人らしさ

家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア

  • 食べ物を認識できるようにする


認知症の特徴として、視野が狭くなって正面にある物しかわかりにくくなっていることがありました。そのため、食事の介助をするときには、お皿に載っているものをスプーンですくってそのまま口元に運ぶと、いきなり口に何かが突っ込まれたと、びっくりしてしまう可能性があります。スプーンですくったら、一度相手の目の高さまで上げて、「このお肉をこれから食べますよ」とお示しになってください。


よくお受けする相談に「食事を介助するときに口を開けてくれない」ということがありますが、食事がそこにあることを認識できていないので、口を開けてくれないのかもしれません。「食事がここにありますよ」と、ご本人が認識できるように知らせてみてください。