第3257冊目 家族のためのユマニチュード: “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア  イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスコッティ (著), 本田 美和子 (著)


家族のためのユマニチュード: “その人らしさ

家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア

  • 触れるときは広い面積でしっかりと


相手に触れるときの大原則は、つかまないことです。触れるときは下から支え、触れる面積をできるだけ広くすることによって、触れた部分にかかる力を和らげます。


つい指先でトントンと肩をたたいて注意を引こうと思ったり、相手の腕を動かないように上から押さえつけてしまったり、口を開けてもらおうと口の周りでつっていてしまうことも、相手に否定的なメッセージとして届いてしまいます。


触れるときにはある程度の重みをかけることも大切です。目安としては、自分の腕の重みを相手に委ねる感じです。しっかりと触れることで「安心していいですよ。私はあなたと一緒にここにいます」と言葉によらないメッセージを届けることができます。