第3227冊目 負けてたまるか! 若者のための仕事論 丹羽 宇一郎 (著)
- 作者: 丹羽宇一郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/04/13
- メディア: 新書
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- 感動も、メモしなければ忘れてしまう
ハウツー本で得られるような情報はすぐ忘れるといいましたが、どんなに感動する本に出会っても、時が経てばやはり忘れます。人間は忘却の生き物だからです。娯楽や癒しのために読む本なら、「ああ、楽しかった」とその場で終わってしまいます。また、「これは勉強になるな」と一生懸命に読んだ本でも、記憶しているのはせいぜい一ヶ月程度でしょう。
したがって自分がハッとした言葉、心に刻まれたフレーズがあったら、私はその都度、メモを取るようにしています。本を読んだ直後は「感動しなた」と思っても、内容を忘れてしまったら何のために読んだのかわからないからです。
それに、本を読んで心に刻むべきものが一つや二つあったら、それだけで儲けものです。そんな感動は、毎回あるものではない。情報を得るためだけに読む本だって、中にはハッとする言葉があるかもしれません。これもまた儲けものです。ですから、読んだことに満足するのではなく、読んだことを何らかの形で残しておくことをお勧めします。
そもそも私は、自分が一度読んだ本を何度も読み返すということはありません。心に刻まれた言葉が何ページのどこに書いてあったかなんて、いちいち読み返すのは時間の無駄だと思っています。だから最初にサッとメモを取ってしまう。