第3207冊目その話し方では軽すぎます! 矢野 香 (著)


その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』

その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』


また、アイコンタクトに加えて、「アイブローフラッシュ」をすることができます。一瞬、眉が上がるのです。人間は、疑問に対する答えがわかった瞬間、眉が上がります。非言語的なメッセージとしては好意、興味、発見、喜びのメッセージを示します。


例えば、お腹がすいたときに何かないかと冷蔵庫を開け、なにか思わぬ好物が入っているのを見つけたとしたら、この瞬間、「あっ!」と喜んだときのあなたの眉はどうなっていますか。


「あっ!」のときに、わずかに上がったはずです。アイブローフラッシュをすること、つまりマイクの前で眉を上げることで、聞き手に対し、「私はあなたの前で話すことが嬉しい」と思っているような印象、親近感を与えることができます。


そして最後に笑顔。疑問に対する答えがわかったとき、嬉しさとホッとした喜びから自然と笑みが浮かびます。わざとらしいつくり笑顔ではありません。聞き手に余裕を印象づける笑顔です。


人前に出るときに、アイコンタクトをとって、眉を上げて、笑顔で出る。こう考えると、それだけで頭がいっぱいになり、肝心のスピーチ内容を忘れてしまうかもしれなせん。人前に出るときは、そのようなテクニックは何も考えず、頭の中に疑問を持って登場するだけでよいのです。話の途中も何も考えることはありません。登場シーン、最初だけ疑問を持てばよいのです。