第3178冊目 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える アンソニー ロビンズ (著), Anthony Robbins (原著), 本田 健 (翻訳)


一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

  • もう一段上の「欲張った可能性」を実現する方法


ここまでは、マイナスの認識をプラスに転じるためのリフレーミング法に注目してきたが、これは治療法でも、逆境からの脱出法でもない。


フレーミングの一番の目的は、自分の可能性を最大限に引き出すことである。


人間誰しもマンネリに陥り、そこそこの結果した得られない時もある。しかし私たちには「めざましい結果」を出す力が備わっているのだ。


そこで、次に挙げる練習をやってみよう。


今携わっていることの中で、かなり満足した結果を出しているものを五つ選ぶ。人間関係についてでもいいし、仕事のこと、子どものこと、懐具体でもいい。


そうしたら、さらにうまくいっているところを想像する。数分間、そのことを考える。たったそれだけで、あなたの人生は驚くほど劇的に向上していく。必要なのは、可能性を見逃さない柔軟性と行動を起こす力である。


フレーミングは、よりすばらしい結果を生み出すための効果的なツールの一つである。


リーダーやコミュニケーションの達人は、リフレーミングの技術にも長けている。彼らはどんな出来事にも可能性を見出し、人々を奮い立たせ、能力を引き出す。


IBM創立者、トーマス・ワトソンについての有名な話がある。


彼の部下が、会社に一万ドルの損失を与えるような大きなミスを犯した。ワトソンのオフィスに呼ばれた部下が、「辞表を提出しろとおっしゃるんですね」と尋ねると、ワトソンは言った。


「馬鹿なことを。君の教育のために一万ドル注ぎ込んだばかりなんだぞ」


どんな出来事にも必ず学ぶべきことがある。最高のリーダーは、学ぶべきことを学び、経験や出来事をリフレーミングして、自分の能力を引き出すような意味づけをする。それは政治、ビジネス、教育、そして家庭生活すべてに応用できる。


人生は解釈次第で無限の可能性が開けてくる。



どんなに見通しは明るくても、必ず不安材料はある。どんなにやる気が起きず、効率が上がらなくても、きっと効果的な方法はある。


気に入らないことがあるなら、変えればいい。自分で自分の足を引っぱるようなことをしているなら、やり方を変えればいい。