第3177冊目 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える アンソニー ロビンズ (著), Anthony Robbins (原著), 本田 健 (翻訳)


一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

  • 肺に発ガン物質を吸飲するために煙草を吸うのではない


フレーミングで忘れてはならいのは、人間の行動はすべて何らかの目的があるということだ。たとえば「肺に発ガン物質を吸飲するため」に煙草を吸う人はいないが、リラックスするために吸う人は多い。


このように、「自覚していない目的」を明らかにできれば、おり洗練されたやり方で欲求を満たすことはできる。


もし、あなたが禁煙したいが、苦しい思いをするのはいやだとする。そして、煙草を吸うとリラックスでき、自信が湧き、集中できるというなら、同じような効果があって、より洗練された行動を考え出せばよいのだ。


また、どうしても食べ過ぎを抑えられなければ、過食は改めるべき行動だとはっきりと認識した上で、自分の無意識の部分に問いかけ、過食にどのようなメリットがあったのかを教えてもらう。もしかしたら、食べることで孤独感をまぎらせていたり、安心感を得ていたりして、リラックスできていたのかもしれない。


次に、孤独感を解消してくれるものや、安心とくつろぎを与えてくれるものを新たに三つ考える。


ヘルスクラブの会員になるのもいい。ヘルスクラブではいろいろなイベントがあって、他のメンバーと親しくなれるチャンスも多い。友だちと過ごす時間は安心して楽しめる上に、減量できる。自分のルックスも良くなるという確信が、さらなる安心感を生む。あるいは、瞑想を通じて宇宙との一体感を得ることもできる。それは食べ物によって得ていた安心やくつろぎに優るだろう。


食べるという好意の代わりになる行動を考えついたら、今度はそれに一貫性があるかどうか確信する。つまり、全身全霊でその新しい行動を受け容れらるかということだ。一貫性があると感じたら、食べ物に頼らずとも、その行動によって安心やくつろぎを得られるだろう。


あとは実行あるのみだ。無意識の部分を明らかにすることで、誰でも簡単に自分の力で新しい選択肢を手に入れられるのだ。


一軒すると不幸な経験も、リフレーミングによって必ず肯定的なものに変えられる。「時間が経てば笑って話せるようになるさ」と思うことがよくあるが、それなら今すぐに笑って話せるようになればいいのだ。