第3172冊目 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える アンソニー ロビンズ (著), Anthony Robbins (原著), 本田 健 (翻訳)


一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)


口癖を真似てみるのもいい。姿勢や呼吸パターン、視線の合わせ方、顔の表情、身振り手振り、その他の目立った動きも真似てみる。立つ時の足のふんばり方から頭の傾け方まで、あらゆる点を鏡になったつもりで写し取る。


相手のすべてを写し取った時、どうなるか。その時、人は運命的な出会いを感じる。すべてを相手に合わせると相手も不自然に思うかもしれないので、声の調子と顔の表情を相手に合わせるだけでもいい。驚くほどの信頼関係が築けるだろう。


今日から数日間は、会う人ごとにミラーリングの練習をしてみよう。身振りや姿勢をさりげなく真似てみるのだ。


呼吸の速さと深さ、声の調子、話すテンポ、声の大きさも相手に合わせてみよう。相手はあなたに親しみを覚え、あなたも相手に親しみを覚えるだろうか。


相手の外見に合わせると、その人の精神状態や、ものの考え方も共有できる。そこで、それを毎日の生活の中で実践したらどうなるだろうか。コミュニケーションのプロは、相手の考えが手にとるようにわかるほど巧みにミラーリングする。


ミラーリングに熟達するためには、鋭い観察力と人に対する柔軟性が必要だ。相手がいる時に実験してみてはどうだろう。


一人はリーダー、一人はその人に会わせてミラーリングをする人になる。リーダーは一〜二分間で、身体をできるだけ変化させる。


顔の表情や姿勢、呼吸のしかたを変える。あるいは、腕を組むような目につく動きをしたり、首に力を入れるような目立たない動きをする。


一通り終わったら、意見を交換し、次は交代して同じことをやる。うまく真似できたことと同じくらいできなかったことがあるとわかるだろう。


誰でもミラーリングのエキスパートになれるが、身体の使い方は千差万別であり、身体の使い方を知れば知るほど、ミラーリングは上達する。


少し練習すれば、意識して真似をする必要もなくなり、自然に周囲の人の姿勢や状態を真似できるようになるだろう。