第3055冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 電話でも笑顔で話す


電話での会話の顔つきは、見えなくても不思議と相手に伝わるものです。


年配の女性が、よく電話口に向かって何度もお辞儀をしているという姿を見かけたことがあるという人は少なくないでしょう。子どもの頃は、電話なのと、笑っていませんでしたか? それは、決して馬鹿にできる行動ではなかったのです。


声には、心や態度が必ず表れます。心から感謝していれば、「ありがとう」の言葉と同時に、自然と頭は下がりますし、上の空で聞いていると、生返事になり、相手には「自分に無関心だな」と伝わるものなのです。気持ちの籠もった声には、相手に情景を浮かばせる伝達力がありますから、こちらが笑顔で話していれば、必ず電話の相手も笑顔で聞いているはずです。逆に「ながら電話」だと、その不誠実さを同じように伝わってしまいます。パソコンを打ちながら、雑誌をめくりながら、テレビを見ながらなどの電話は慎み、耳を傾ける必要があるのです。


画面のない相手に電話でアポイントを取るときも、まず笑顔で丁寧にお願いすると、成功する確率は、グッと上がるでしょう。