第3034冊目 心を上手に透視する方法 トルステン・ハーフェナー (著), 福原美穂子 (翻訳)
- 作者: トルステン・ハーフェナー,福原美穂子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 「相手の名前」を呼ぶことの重要性
あなたは普段の生活の中で、どんな言葉をもっともよく耳にするだろうか。「嫌です」や「〜して」のほかに、「自分の名前」もよく耳にしないだろうか。
名前を呼ばれるのは、結構うれしいものだ。だから、これからほかの人の名前をもっと呼んでみてほしい。
サー・バイバルという名でも知られている冒険家リューディガー・ネーベルクは著作の中で、拷問や尋問を受けるような異常な状況下で、どうふるまうのがよいかについて書いている。彼のアドバイスの一つは、「相手の名前を聞き出し、その相手を名前で呼びましょう」というものだ。
幸い、僕自身はそのようなやっかいな状況に陥ったことがなく、拷問を加える者が任務遂行前に名乗ってくれるものなのかどうか、まったく見当もつかない。ネーベルクの本は若いとき、むさぼるように読んだが、今でもこの助言はうまくいかないような気がする。
しかし根本的に正しくて重要なことがある。あなたが加わる人の名前を尋ね、口に出して言うという点だ。
私たちは、自分の名前を聞くのがとても好きだ。その事実を活用してほしい。あなたが何か提案するときには、相手の名前を呼びかけたほうが相手は心を開くのだ。
・「グルードン、ちょっと手伝ってくれる?」
・「知り合えてうれしいよ、クリスティアーネ!」
・「マルレーナ、今晩電話をかけてくれる?」
・「私の誕生日パーティーに来てくれるでしょう、マンフレッド」
ちなみに、名前の文のはじめに言うか、終わりに言うかで、違いがある。
名前をはじめに言うと、相手がしっかり自分の話を聞いてくれるよう、注意を向けさせることになる。
文の終わりに言うときは、イントネーションを間違えると遠慮のなさが強調されることになり、「ちょっと、話をちゃんと聞いていたの?」と偉そうに言われているような気になりやすい。だから、文末をあまり強く言わないよう気をつけてほしい。悪い印象をもたれる可能性があるからだ。
名前を記憶することは、多くの人が思うほど難しくない。名前がまったく覚えられなくて困るという人は、記憶のテクニックの講座を受講してみるといい。そのような記憶トレーニングの講座は、あなたの身近なところでもおろらく見つかるだろう。あるいは、記憶のテクニックを身につけられる本を読んでみるのもいい。