第3010冊目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい(著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


クリントンのさらにすごいところは「間」のとり方が天才的なところです。スピーチの始まる前、そしてスピーチ中の間のとり方は、神のように評価されています。


間のとり方のトレーニングについては先にご紹介された通りです。


話に間をとることは、急にできるようには絶対になれません。普段からの練習が大事です。トレーニングして初めて身につくものなのです。


クリントンのような政治家たちは自分で書いたものではない文章をスピーチします。それをあたかも自分で書いたもののように話すのが政治家です。さっき車の中で渡された原稿であろうと、自分のこととして話さなくてはいけないのです。


優秀なアシスタントがあいる政治家の原稿は、ひとつの意味のブロックごとに区切って改行されていて、そのまま改行に合わせて間をとりながら読めばいいようにできています。


彼らはそういう原稿を作ることが身についていて、読む側もその練習ができています。どんな場であっても、その原稿のブランクに自分の固有の間を取り入れ、自信を持って話しているのです。