第２９９５目　パーソナル・インパクト「印象」を演出する、最強のプレゼン術マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)

スピーチで、聴衆を飽きさせないためには、「変化」が絶対に必要です。

そもそも、人間に反応するようにプログラムされているのです。

何千年もかけた人類の進化の中で、人間は変化に敏感に反応してきました。原始時代を想像してみてください。そこにはほとんど変化はありません。突然何かが起こることは非常にまれで、安全だったのです。だから、普段はみんなリラックスしていきました。緊張する必要がないからです。

しかし、いったん変化が起こった瞬間、即座に反応しなければなりません。敵の部族が攻めてきた、野獣が襲ってきたなどの変化です。その変化に気づき、対応しなければ死が待っています。人間は「変化」に気づくよう、DNAに刷りこまれているのです。