第2996目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

  • 話すスピードより「間」が重要


日本語と英語では多少違うところがあると思いますが、長年、ジャーナリストたちに尊敬されてきた米国CBSイブニングニュースのキャスター、ウォルター・クロンカイト氏に、「なぜあなたはそんなに尊敬されるのでしょう?」と若いインタビュアーが聞いたところ、「私は1分間に125ワードしか話さないから」と答えたそうです。


1分間の中にどれだけ言葉を入れるのがもっとも人に安心感を与えるかを、彼はよく理解しているのです。安心感を体感できるスピードが大切です。おそらく日本語にも心地よいスピードがあることでしょう。


しかし、スピードのみに気をとられてはいけません。


重要なのは、間を有効に使ったうえでの、全体のスピード感なのです。


一般邸に、早くしゃべって間のあるのと、ゆっくりしゃべって間がないのは、前者のほうがよい話し方です。話すスピードだけが重要なのではなく、間を有効活用した適正なスピードで話すことのほうが重要です。


ゆっくりしゃべっても、間が有効でなければ聞きづらくなってしまいます。効果的に間を入れながら話すには、1分間に125ワードがベストであることをクロンカイト氏は経験上、知っていたのです。


あせっているときほど、早く話そうとして間をとることを忘れてしまいがちです。どんな状況でもちゃんと間をとるためには、練習あるのみです。